ミャンマーの国内情勢

今年の2月1日に軍が政府の要職者を全員拘束し、政府を乗っ取る軍事クーデターが発生し、約8ヶ月経ちました。当初国民がそれに反対しデモを行い、軍や警察も暴力的なことはありませんでしたが、2月27日を境に、軍や警察が国民に向かい銃口を向け始めました。

それから軍の発表では約1,000人の国民が死亡(実数はこの10倍以上)し、SNSで軍を批判する情報発信するだけで、政治犯となり逮捕される始末になっています。ちなみに私の友人も5人くらいですが既に逮捕されていて、未だ釈放されてないようです。そして、8人が指名手配され身を隠している始末。現在逮捕者・指名手配犯(軍の発表)が1万人以上、そしてそのほとんどが10代から20代の若者ばかり。

ミャンマーという国は元々、中央政府(軍)VS.地方の少数民族、っという、争いの構図があり、昔から少数民族解放戦線が武器を持って、地方の軍と戦闘を繰り返してきました。

4月くらいから、都市部の若者達が「このままやられるよりも戦おう!」と言って、地方の少数民族解放戦線の軍に入隊し、戦闘訓練を受ける動きが活発になり始めました。

それから約5ヶ月が過ぎた、9月7日、ついに国民政府NUG(National Unity Government of Myanmar)が全国に向けて、中央政府の軍に対して宣戦布告をしました。

私も含め、一番恐れていた「内戦」が始まったわけです。

日本のニュースではあまり取り上げられていませんが、この3日間でヤンゴン・マンダレーの都市部の道路のパトカーや鉄道で、爆破事件が発生し被害者がかなり出ているようです。地方の方では通信や電気が止められているようで情報があまり出ていない状況です。

この状況になることはみんな分かっていたと思います。でも現実になると本当に悲しいことです。ミャンマー人(ビルマ人)本当は、控えめな優しい人達です。争いを好まない民族なんです。ただ一部の軍の利権を離したくない人が起こしたクーデターが起因してここまでなってしまいました。

これからもっと、悲しいニュースが出てくる可能性がありますが、みなさん、もっとミャンマーの事を意識してください。お願いします。

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